迷惑メｰルとは

迷惑メｰルとは

■スパムにはどんなものがあるか?
　ある日、突然送りつけられるダイレクトメｰル、それがSPAM(スパム)です｡
　その内容とは、まともな商品の宣伝のこともありますが、マルチ商法まがいのビジネスの勧誘や、アダルトCD-ROMの宣伝などいかがわしいものも数多く見られます。メールは郵便物と違って、極めて低コストで、しかも一度に大量に送信可能なわけですが、その点を悪用しているといってもいいでしょう。
　SPAMとは、元々は肉の缶詰の商品名でした。テレビのコメディ番組で「スパム、スパム」と連呼するシーンがあったことから、大量に送りつけられる迷惑メールのことをスパムと呼ぶようになりました。

■チェーンメール
　突然送りつけられる迷惑メールには、スパムのほかにもいろいろな種類があります。
　チェーンメールは昔から郵便の世界であった「不幸（幸福）の手紙」もメール版です。内容はさまざまですが、「このメールを○人の人に転送してください。」とか、「出来るだけ多くの人に知らせてあげてください。」という一文がつきます。また、鉄○ダッシュという番組で「メールがどれだけ伝わるか競争しています。」といったチェーンメールがありました。

■電子メールならではの被害の拡大
　ダイレクトメールもチェーンメールも昔から紙の郵便でも存在していました。しかし、電子メール化されると、そのデジタル的特性、つまり大量のコピーが一瞬にして可能である点で、郵便とは比較にならないほどに「被害」が拡大してしまうのである。
　事実、アメリカではスパムを禁止する法案が連邦議会に提案されるまでに反スパムの運動が活発になっており、それだけスパムが人々のネットワーク生活を脅かしていることを示しています。

■抗議のメールは相手にとって思うツボ？
　スパムに対して、「送信するな！」と抗議の返信をすると、逆効果となる可能性があります。ということは、返信してしまうとアドレスが実在することを証明してしまうことになるからです。スパム発信者は、無差別に収集したメールアドレスに対して送りつけているので、当然間違ったアドレスや、すでに廃止されたアドレスにも送ってしまっています。ところが、返信が戻ってきたら、それはそのアドレスが実在する何よりの証拠となるわけです。スパム発信者にとっては、抗議のメールであろうと返信してくる人は「確実にメールを読んでいる」人ということで、さらに多くのスパムが送られてくる可能性もないとはいえません。

■まずプロバイダに連絡を！
　スパムは郵便のダイレクトメールと同様に、気にせずに来たらすぐ削除してしまうのが1番です。しかし、あまりにも頻繁に久留であれば、「削除すればいい」では済まされない問題です。
　このような場合にはまずプロバイダに相談することをお勧めします。スパムに限りませんが、自分のところに送られてくるメールはすべてプロバイダを通しているわけですから、プロバイダは1番身近な相談先と言ってもいいでしょう。
　すでに、多くのプロバイダがスパムメールをプロバイダのメールサーバーに届いた段階で遮断するシステムを設置しています。「差出人」や「件名」、さらに「メール容量」などの条件を指定して、それに該当するメールをサーバーに届いた段階で破棄することが出来ます。頻繁に同じ差出人からスパムが送りつけられれる場合など、この設定を行っておけばスパムをダウンロードすることもなくなります。